マーケティングやブランド戦略で重要なCEPとは?

目次

CEP(カテゴリーエントリーポイント)とは?

CEPは、消費者が特定の製品カテゴリーを考えるときに最初に思い浮かべるブランドや製品を指します。たとえば、「清涼飲料水」と聞いたときに最初に思い浮かべるブランドがその人のCEPです。CEPはブランド認知度と密接に関連しており、消費者の購買行動やブランド選択に大きな影響を与えます。

例えば、都内で取引先などと打ち合わせで使う喫茶店なら何を思い浮かべるでしょうか?少し値段は高いですが、豆を店内で自家焙煎して提供しているこだわりの珈琲屋さんならどの店舗を思い浮かべるでしょうか。珈琲の味も普通に美味しいけど安い珈琲ショップはどこを思い浮かべるでしょうか。

皆さんにとって思い浮かべる店舗があるはずです。このように第一に思い浮かべる店舗のきっかけになる「取引先との打ち合わせで使える喫茶店」などがその店舗にとってのCEPとなります。

マーケティング戦略においては、このCEPを高めることが重要です。なぜなら、CEPが高い企業は消費者の意識に深く根付いており、競合他社よりも優先的に選ばれる傾向があるからです。

ビジネスでの必要性やマーケティングにおいての重要性

CEPはブランドのマインドシェアを反映し、市場におけるそのブランドの立ち位置を示します。マーケティングにおいては、CEPを高めることで、消費者がそのカテゴリーの製品を購入する際に、自社の製品を優先的に考慮してもらえるようになります。これはブランドの可視性、影響力、最終的には売上に直結するため、非常に重要です。

先の例で挙げたカフェや喫茶店では、CEP(カテゴリーエントリーポイント)は、その店舗やブランドが特定の状況やニーズに対して消費者の心に最初に浮かぶ選択肢となることを意味します。

たとえば、東京都内でビジネスミーティングに適した喫茶店として「ルノアール」が思い浮かぶ場合、その状況におけるルノアールのCEPが高いと言えます。このように、特定のニーズ(打ち合わせの場、スイーツのバリエーション、リラックスできる環境など)に対して、消費者が特定のブランドや店舗を思い浮かべることが、そのブランドのCEPを示しています。

  • 打ち合わせ向けの喫茶店:ビジネスの状況で最適な場所として特定の喫茶店が選ばれる。
  • スイーツのバリエーションが豊富なカフェ:スイーツを求めるときに特定のカフェが選ばれる。
  • ゆったりくつろげるカフェ:リラックスしたいときに思い浮かぶ特定のカフェ。

これらの特徴が強いCEPを持つブランドや店舗は、その特定のニーズを満たす際に消費者に選ばれやすく、結果としてブランドの認知度や顧客のロイヤルティを高めることができます。

CEPを意識しないマーケティング活動とCEPを理解した上で行うマーケティング活動との効果や違いについて

CEPを意識しないマーケティング活動は、市場のニーズや消費者の心理を十分に把握していない可能性があり、効果が限定的になることがあります。

一方、CEPを理解し、戦略的に取り組むマーケティングは、消費者の認知度を高め、ブランドのポジショニングを強化します。これにより、製品・サービスの認知度が高まり、消費者の選択肢の中での優先度が高くなることが期待できます。

 CEP調査の流れ

それでは、現在のブランドのCEPをどのように把握するのか?手順を解説します。

調査や分析は正しく行わないと導きたい結果が誤ってしまい、戦略もブレてしまいますので、注意が必要です。

STEP
市場調査の実施

消費者がどのブランドや製品をカテゴリーの代表として認識しているかを調査します。

STEP
データ分析

収集したデータを分析し、各ブランドのCEPスコアを算出します。

STEP
競合分析

競合他社との比較を行い、市場における自社のポジションを理解します。

STEP
戦略策定

CEPのデータを基に、ブランド認知度を高めるためのマーケティング戦略を策定します。

まとめ

CEPは、特に競争が激しい市場において、消費者の意思決定に影響を与える重要な要素です。規模やシェアは関係ありません。すべてのブランドの成功には、CEPを高める戦略が不可欠です。是非御社のブランドをCEPを軸に戦略を考えてはいかがでしょうか。

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    この記事を書いた人

    経営戦略、事業戦略、マーケティング戦略など戦略領域でスタートアップから大企業まで600社以上の支援実績を持つ。

    経営学、行動経済学などのアカデミズムの知をビジネスに実践的に取り入れたコンサルティングを得意とする。

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