選ばれるブランドになる為の戦略 エボークトセットとは?

エボークトセットとは?
エボークトセットは、消費者が何かを「買おう」と思ったとき、頭の中に思い浮かべるブランドの選択肢のことです。このエボークトセットに入らないブランドは購入されにくいと言われています。
「車を買い替えよう」「ビールが飲みたい」と思った時に、頭の中でイメージされるブランドの集合体となります。
例えば、自動車メーカーと言えば「トヨタ」「ニッサン」「ホンダ」「マツダ」を思い浮かぶ、ビールと言えば「エビスビール」「サッポロ黒ラベル」「キリンラガービール」などとブランドを想起する際のあなたの選択肢となります。
エボークトセットは消費者のブランドへの印象、気持ちや価値観の変化、または、他ブランドの評価が上がった場合などによって、ブランドを選択する順位が変動したり、入れ替えが発生したりします。
ブランディングに必要不可欠なエボークトセットの理解
エボークトセットを理解することは、ブランディングに必要不可欠といえます。なぜなら、顧客のエボークトセットに自社ブランドが入ってなければ、自社ブランドを思い出してくれませんので購入される可能性が低いからです。
自社ブランドをいかにして顧客のエボークトセットに入れてもらうのか。そしていかにして競合ブランドよりもより優先して選んでもらうかがブランディングの要となります。
実現することは容易ではありませんが、すべての企業は実現したいと考えるでしょう。その為には、顧客の自社ブランドに対するイメージを理解した上で適切な施策を運用する必要があります。
選ばれるブランドへ育てる為の運営
「選ばれる」とは、すなわち顧客のエボークトセットの中にあるブランドの中で、最初に思い浮かべてもらうということです。これを第一想起と言います。企業はブランディングをするGOALとは、このエボークトセットに入れてもらうことと、自社ブランドが第一想起されることです。
「●●と言えば、自社ブランド名」(詳しくはブランディング記事を参照)と顧客が第一想起する為には、ターゲット顧客のブランドに対するイメージを理解した上で施策運営を行っていくことが重要です。
以下に一例を挙げます。
自社のブランドが含まれるCEP(カテゴリーエントリーポイント)(※CEPはこちらで詳しく解説しています)を把握

自社のブランドのCEPを把握
ターゲット顧客がブランドへ期待することやイメージと現状との乖離を抽出
ブランドメッセージをターゲット顧客へ届ける施策や手法を抽出
施策のPDCA運営
このステップは1回策定して終わりではありません。市場環境は常に変化していきますのでその変化に俊敏に対応していくことが重要です。
まとめ
エボークトセットに入らなければ顧客は自社ブランドを想起されず購入されることはありません。このような概念を理解することで精度の高いブランディングを進めることができます。

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